第56回定期大会の挨拶

 昨年7月に会長に就任し皆様のご支援、ご協力により、令和6年7月12日 千葉県税理士政治連盟の第56回定期大会を無事に開催することが出来ました。
 会員の皆様には、日頃より千葉県税理士政治連盟の活動に対し、深いご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。今大会は会員189名及び各政党代表、東秀優日本税理士政治連盟会長をはじめとして近隣税理士政治連盟の会長・幹事長、更には平昌彦名古屋税理士政治連盟会長、井上博夫中国税理士政治連盟会長、茂木浩千葉県税理士会会長及び関連諸団体長そして多くの会員にご出席いただき盛大に開催することが出来ました。
 また、執行部提案の議案全てが原案通り可決承認され新年度のスタートをすることが出来ました。
 大会後の国政報告会では、14名の国会議員・市長にご挨拶をいただきました。今年の懇親会は、例年の形式を変え乾杯までの挨拶の時間を短くし、支部・後援会を主体とし議員を囲んでの形式に変えさせていただきました。大変盛り上がりより良い懇親会になったと自負しています。更には、懇親会の席上で吉川裕一日本税理士政治連盟幹事長他にご挨拶をいただき楽しい充実した時間を過ごすことが出来ました。
 令和6年度の一番の重要課題は、会員数の減少とそれに伴う財政状態の悪化です。少しでも多く新規登録会員・転入会員・未入会の会員に接し本連盟の活動の趣旨を理解していただくよう努力を重ねていきます。
 本連盟の目的は「税理士の社会的、経済的地位の向上を図るとともに、納税者のための税理士制度及び租税制度並びに税務行政を確立するため必要な政治活動を行うこと」です。納税者のため顧問先のための活動であり、結果として税理士の社会的、経済的な向上に繋がります。
 もう一つの重要な活動に「後援会活動」があります。後援会を通してしっかりと国会議員の先生方をご支援していきたいと思います。本連盟には24の「税理士による国会議員等の後援会」があります。千葉県は、他の単位税政連に比較して後援会活動が活発です。後援会の主な活動に選挙時に当選を確実にするための活動と日頃から議員に寄り添いどんな時も支えていくことが重要ではないでしょうか。更には、被後援者との勉強会・情報交換等交流会を開催し、後援会会員以外の参加を促すことにより、被後援者の支援者を一人でも多く増やすようにするなど、後援会の活性化を図っていただきたいと思います。会員の皆様におかれましては、殆どの支部に後援会が有りますので、後援会活動に一緒に参加されては如何でしょうか。事務所発展の一助にもなります。
 会員皆様のご支援により令和6年度税制改正法案は要望項目のうち前号でご案内の通り決定しました。税理士会の要望実現のためには政治の力が不可欠となります。今後とも推薦国会議員の皆様には、要望実現のため、お力添えをいただけるよう心よりお願い申し上げます。
 令和7年度の税制改正要望は
①消費税の軽減税率制度を廃止し、単一税率制度に戻す
②年末調整を翌年1月末まで、法定調書等の提出期限を2月15日とすべき。所得税の確定申告期間を1月1日から3月31日までとすべき
③中小企業者等の法人税率の特例を延長すべき
④雑損控除の適用につき「特定非常災害により生じた損失」について控除の順番を見直すべき等
⑤インボイス制度導入に伴う各種特例措置について適用期限
 を延長すべきとなります。
 また、税理士法第一条(税理士の使命)には「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって……納税義務者の信頼にこたえ、納税義務の適正な実現を図る」とあります。この「申告納税制度の理念」は、憲法の国民主権の表れとなり確定決算主義とともにその意義の深さを忘れないようにしなければなりません。
 本年度は、令和6年7月から8月上旬にかけ後援会の皆様のご協力により令和7年度の税制改正要望を国会議員の方々に説明を行い理解を深める活動を行いました。そして、9月25日に、衆議院及び参議院議員会館において一斉陳情を行う予定です。このように千葉県税政連が一丸となって陳情することはとても重要です。陳情に参加していただきますよう会員の皆様、後援会の皆様にお願い申し上げます。
 最後に、定期大会においても会員皆様からの活発なご意見をいただき、実り多い大会となりました。感謝申し上げます。第56回定期大会の挨拶とさせていただきますと共に、皆様のご健勝を祈念申し上げます。

千葉県税理士政治連盟
会長 美保 哲夫

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